
こんにちは,kazumiです。
そんなにすごいのか?
というので,たまたまもらった平日の休日。
いけこうどんに行ってきました。
場所は多度津港のすぐ近く。
浜街道からちょっぴり中に入ったところ。

寒色の同系色でまとめられたフィンガープリントのような美しい暖簾。

私は新店に行くことがない私には珍しい体験。
プレオープン中のメニュー。
これをみて,肉ぶっかけを注文したのだが,あいにくの肉切れ。単にぶっかけだけではさみしいので鶏天も追加。
で,でてきたのはこれ。

なんだこれは?
直径の小さいどんぶりにぎっしりと詰め込まれたうどん。
私は小と注文したはずなのに,なんだこの質量は。
なんといってもどんぶりが深いのだ。綿谷の出と聞いて妙に納得。

しかし,なんだこれは?
麺の溝が深すぎて,2本の細麺が癒合しているように見える。しかも結構な確率で切り損ねたようなうどんが入ってる。2本に見える2本の麺が癒合しているので,4本の麺がからみあっているように見えるこの麺は,まさに二価染色体。
こんなのが何本も入ってたんですよ。と同僚に話したら,朝行った時には,そんなのどこにもなかったらしい。閉店前の14:30になると麺切機の歯が鈍るとでもいうのか。


鶏天はちょっと上品すぎるかな。うどんのおかずなんだから,もうちょっと味が濃くってもいいかなと思ったり,
意外にもセルフじゃなかったり,
瓶に入っている薬味のネギがびっくりするほど少なかったり,
お店のお姉さんの耳に釘が刺さったみたいなピアスが何本もあったりと突っ込みどころは満載なのだけれど,なんといってもこの値段にこの量。通常価格でこの量で250円。しかもセルフじゃなくってフルサービス。
量と値段だけではない。
なめらかな麺。
伸びがあってズルズルと胃の腑に入っていく。これは旨いぞ。オープンが一年早ければ瀬戸芸うどんに紹介できたのに。
なんとなく繁盛店になる匂いがするのだが。

あと,手作り感のあるマグネット。
これがいけこか?
スポンサーサイト
テーマ:こんな店に行ってきました - ジャンル:グルメ
- 2020/06/24(水) 08:00:08|
- 香川県多度津町
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0

こんにちは,kazumiです。
多度津の水田食堂に行ってきました。
私はうどんブロガーです。特に人気があるわけではなく,1日のアクセス数は,最近では50~150といったところ。弱小ブロガーです。でも,他のうどんブロガーさんと大きく一線を画すところ。それはうどん食堂にも足しげく通うところ。逆に新店にはこだわりません。うどんの数を競うのではなく,生活のうどんを知りたいのです。
讃岐うどんブームが全盛のころは,ネット上でも讃岐うどんの定義について,熱い議論が飛び交っていました。粉はどう,加水はどう,機械使ったらあかんのか,スダチは○レモンは×。
未知のものについて情報を集めて,仕組みを理解して,原理を明らかにして,法則性を探り,体系化する。人間の好奇心の産物によって,私もずいぶん皆さんから学ばせてもらいました。

その甲斐あって,うどん食堂はうどんブームから取り残される存在になりました。うどん食堂のほとんどが全店制覇本に掲載されていません。お店の人からしたら,千載一遇のチャンスを逃したのは残念でしょうけど,そのおかげでうどん食堂は昔の風情のままあり続けているものが多いです。ブームやマニアやそんなものの洗礼も受けずそのままの形であり続けているうどん食堂は,他府県出身で最後発でうどんブームに合流した私にとっては,当時の空気を残した貴重な存在ではないかと思い続けています。
最近ちょくちょく書いていますが,うどん食堂は讃岐うどんの源流から,早い段階で別れた支流の1つではないかと思います。亜流や傍流ではありません。系統樹でいうと有胎盤類に対する有袋類のようなもの。ガラパゴス的なものではないかと思うのです。
新店はつぶれない限りいつでも行けます。新店がつぶれても代わりになるお店はどこかにあります。でも,つぶれても替えが効かないのが,うどん食堂ではないかと思うんです。

さて,私が愛する水田食堂でした。
メニューにはない,特製卵とじうどん。
うどんブログではほとんど見かけないのが不思議なほどいいお店。

ここに来れば,歌丸さんもこんちゃんも楽さんも,いつも元気なお顔を見せてくれます。
本当のうどんタイムカプセルは,製粉所にあるのではありません。
ここにある。わたしはそう思っています。
おかずは小鯛の南蛮漬け。

小アジの南蛮漬けのように頭からかじりついたのですが,小アジと違って太い骨は硬いまま。口の中が大変なことになってしまいました。
水田食堂
香川県多度津町東浜10-23
0877-32-2683
08:00~20:00
定休:日曜
全店制覇本といえば,以前は自家製麺以外は×,でも小浜食堂は〇でした。それはそれでいいんです。でも,いつのころからか
パチンコ屋の冷凍麺は〇,
メイド喫茶の冷凍麺は〇,
天丼屋の冷凍麺は〇。
マニアの真骨頂である分類や属性がブレブレです。丸亀製麺に異を唱えて溜飲を下げるのもいいですが,足元を見直してもいいのかもしれませんよ。この本,全国販売ですよ。
テーマ:こんな店に行ってきました - ジャンル:グルメ
- 2019/12/07(土) 08:00:08|
- 香川県多度津町
-
| トラックバック:0
-
| コメント:4
![P1340396_201904080445209a2[1]kz](https://blog-imgs-126.fc2.com/k/a/z/kazumiudon/20190408224448fa3.jpg)
こんにちは。弾丸うどんライダーkazumiです。
ようやく春らしくなってきました。
西日本は寒の戻りのおかげで満開の桜で新学期を迎えられそうです。
東京でも満開だった桜が一週間も保たれていました。
4月に香川県に来ていたのです,どうしても寄っておきたい水田食堂に行ってきました。
水田食堂は大衆食堂。
色々なおかずが置いてあって,客はご飯を注文しておかずを自由に取って食べるというシステム。自分で自分の定食を組み合わせると言った方が分かりやすいでしょうか。ご飯ものは白飯だけでなくカレーやチキンライス,丼物まで置いています。
ビールもお酒もあるので,おかずをつまみにして一杯飲むこともできます。
もちろんうどんもあります。
ブームも終わりかけの,最後尾から出発した私にとって,『恐るべきさぬきうどん』の追体験はままならぬものでした。けっこうな数の店が廃業されており,いくつかの魅力あるお店は,その様子が変わっていました。大きな駐車場ができていたり,内装がきれいになっていたり,鈴木さんはもういなかったり。
讃岐うどんブームを牽引した先達のみなさんが,このタイプのお店を『うどん店』と認定しなかったことは私にとっては幸いでした。これらのうどん食堂の多くはうどんファンの多くからは顧みられることがなかったのでしょう。もし『うどん店』として全店制覇攻略本に掲載されていたら,うどんマニアやうどんファンの皆さんがひと通り来店されていたことでしょう。県外からもたくさんのお客さんが来てくれて,お店が繁盛する点ではもちろんその方がいいに決まっています。これらのうどん食堂はブームから取り残されたおかげでブーム当時の変わることなく今もあり続けています。うどん食堂はブームという進化に取り残されたガラパゴス的なもの。または,進化の早い段階で2つの道に分かれて,それぞれ別の進化を遂げた有袋類のようなものではないか。私にはそんな風に思えるのです。
注文したのはかけうどん。
もちろん店の大将が打った麺ではありません。よそから仕入れてきた麺です。その製麺所はそのうどんを朝に打ったとしましょう。そうすると私が食べたうどんは打ってから10時間以上経っていることになるわけです。当時のファンの皆さんはこんなうどんを『死後10時間』と呼んでいました。もちろん当時は私もそういう価値観でうどんを見てました。
今でも,全店制覇攻略本はうどんを主体としてない飲食店は掲載されていません。スダチを使っているかどうかで激しい議論がネット上で交わされているときもありました。粉の種類や加水率などを事細かく分析して自分の眼の力を,または舌の力を他人と差別化する分析家のようなマニアもいました。当時は私もそういう人をスゴイと思ってました。
今は,水田食堂のかけうどんを目の前にして,死後何時間なんて揶揄するつもりはまったくありません。
10年以上前から同じ笑点のカレンダーが吊ってあります。しかも歌丸さんが若い。髪の毛もふさふさとはいえないまでも,しっかりと残ってます。
しっかりと残ってるのは歌さんの髪の毛だけではありません。タイムカプセルのように店の中にブーム以前の空気が取り残されたままになっています。これを感じることができるお店は,県内でも減っていくことはあっても増えることはないでしょう。
この空気を感じることができただけで充分です。
何時かの将来にこれらのお店は廃業するときがきます。水田食堂も文化財にならない限り,必ずなくなる日が来ます。気が付いたときには,このタイプのお店は絶滅してるかもしれない。ネットにはブログや画像が残っていますが,ネット以前の記憶は人の頭の中にしかありません。そして人が死ぬ度にその人の頭にしか残っていない記憶や記録は再現できなくなります。お寺とか神社なんかに残すべき価値のあるものは残るんです。でも,その価値がないものは何の記録もないままなくなってしまうんです。
水田食堂
香川県多度津町東浜10-23
0877-32-2683
08:00~20:00
定休:日曜
ネット以前のうどんの記憶を柳田国男のように収集できればいいなあと思っていたことがあったんです。遠野物語のうどん版ですね。もちろん私の力では無理。これを本気でやろうとしているのが田尾さんとはなまるうどんの『さぬきうどん未来遺産プロジェクト』。これを読むと,讃岐うどんの源流はもちろん製麺所であると感じます。本流が後に製麺所うどん店になるとしたら,うどん食堂は支流にあたります。しかも上流のかなり早い段階で別れた支流ということになります。うどん食堂のうどんは偽物でもなければ亜流でもない。人気の少ない支流なんです。
本当のうどんタイムカプセルは,こんなところにもあると思うですね。
テーマ:こんな店に行ってきました - ジャンル:グルメ
- 2019/04/08(月) 08:00:08|
- 香川県多度津町
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0

こんにちは,うどんライダーkazumiです。
たまには香川県のうどんのことでも。
って,メインの讃岐うどんが“たまには”扱いになってしまいましたが。
今回は多度津です。
一太郎やーあい食堂に行ってきました。
あまり,讃岐うどんファンのブログには出てこない名前ですね。
ここはうどん専門店ではなくって,うどんもある食堂。
うどん食堂です。
麺は自家製ではありません。
ダシもどこかの濃縮を希釈したもの。
(調理の様子を見ちゃいました)

それでも,私はこういった食堂が大好きです。
語らないうどん。
語られないうどん。
粉とか加水とかコシとかエッジとか。
そもそも,うどんってそんなものでしたっけ。
うどんって,そんな目を三角にしてたべるものでしたっけ。
つい自戒を込めて思うことがあります。

もちろん知識は大切です。
場所も取りませんし,管理費用も掛かりません。
知識や理論で武装しても,
それを軍事力増強と非難する人もいないでしょう。
なによりも他人は他人です。
何人ものうどんファンは,
こういったうどん食堂のうどんを,
食べる価値無しの分類に入れていると思います。
なにより,全店制覇教略本に載っていませんしね。
若い研究熱心な大将が,
丹精込めて作り上げた,
芸術のようなこの一杯。
ではありませんしね。

でも,田尾さんの幼少の記憶が正しければ,
香川県にうどん専門店が根付きだしたのは近年で,
意外にも,讃岐うどんの歴史は100年どころか50年程度のものかもしれません。
そうすると,讃岐うどんのルーツは製麺所で,
その次の流れの1つにうどんも出す食堂があったのではないかと思っています。
讃岐うどんブームの最盛期に,私は香川県に行っていません。
私が香川県に通い始めた2006年には,
おそるべき讃岐うどんに掲載されていたいくつもの店が閉まっていました。
そんな中で,皮肉にも讃岐うどんブームのときに顧みられることのなかったうどん食堂には,
その当時の空気が残っているような気がするのです。
最後尾からうどんブームを追いかけ始めた私にとって,
失われた当時の面影を色濃く残しているのが,
うどん食堂ではないかと,
田尾さんの,讃岐うどん未来遺産プロジェクトを見て
改めて強く感じるのでした。

一太郎やーあい食堂には,ざるうどんとうどんしかありません。
これはうどん(小)。
上に乗っているかき揚げは何でしょ?
あやしい黒い粒。
食べてみてわかりました。
茶豆。
黒い枝豆ですね。
これでたったの300円。


元気味噌を一番に推してくるメニューには,絶品とあるオムライス。
中のご飯は味が濃いです。
たぶんケチャップだけでなくウスターソースか何かも使ってそう。

隣りのテーブルには,常連さんらしい年配の酔客が数人。
誰がお店の人で,誰がお客さんがわかりませんが,
水を持ってきてくれたおばさんと,
おしぼりを持ってきてくれたおじさんは常連さんかな。
うどんとオムライスをつくってたのは,お店の方で間違いないとして。
ほかのみなさんは判別不能。
いいなあ。
この雰囲気。
一太郎やーあい食堂
香川県多度津町東浜11-16
0877-32-5047
定休日:月曜

さて,桜の名所桃稜公園には,
一太郎やぁいの像。
食堂の名前は,
一太郎やーあい食堂。
現場からは以上です。
テーマ:こんな店に行ってきました - ジャンル:グルメ
- 2016/11/28(月) 18:18:18|
- 香川県多度津町
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0

こんにちは,弾丸うどんライダーkazumiです。
GW中なので短縮版。
ホントに短縮版。

多度津の水田食堂に行ってきました。
マテ貝とかオムライスとか食べたはずなんだけど,
あれっ,写真が見当たらない。

ということで,これは釜揚げうどんではなくって,
湯だめうどん。
私はあまりショウガを入れないんだけど,
水田食堂では最初っからショウガが入ってました。
水田食堂
香川県仲多度郡多度津町東浜10-23
0877-32-2683


久しぶりに多度津‐高見島‐佐柳島を航行する新なぎさ号を発見。
瀬戸芸のときのキュート・アップ作戦のペイントは全部はがしちゃったんですね。
残ってるのは切符売り場の小屋だけ。

1個残ってた。
テーマ:こんな店に行ってきました - ジャンル:グルメ
- 2015/05/06(水) 05:55:00|
- 香川県多度津町
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
次のページ