
こんにちは,kazumiです。
東京での目的,その②。
『アートと音楽展―新たな共感覚を求めて―』に行ってきました。
東京は清澄白川,東京都現代美術館がその会場です。
あの鉄橋のトラス構造のような建物は,このブログでは3度目です。
チケットを購入して最初の部屋です。
clinamen/Celeste Boursier=Mougenot
クリナメン/セルスト・ブルシエ=ムジュノ
プールに湛えられた水。
ポンプで水流が起こり浮いているセラミックの器が水面で衝突します。
その時の音がホール全体に響きます。
大きな器からは大きな低い音。
小さな器からは小さな高い音。
でも,同じ大きさの器が衝突しない限り,聴こえてくるのは2種類の音。
具体的にはガムランのような音がランダムにメロディやリズムを刻みながら,
その都度異なる,予期できない音楽,新しい音楽を奏でます。
interface room/Carsten Nicolai
干渉の部屋/カールステン・ニコライ

ミルクに特定の周波数の振動を与え,液体表面に生じた干渉波を作品にした『ミルク』を多数展示したカールステン・ニコライ。
『干渉の部屋』では2台の励振器から発生された音波は水面に同心円状の波を起こします。2つの波は互いにぶつかり合い干渉しあい,同期しあいながら展示室内のスクリーンに規則的なまたは不規則的な波形を映し出します。
Two Times 4′33″/Manon de Boer
2度の4分33秒/マノン・デ・ブール
この作品を理解するにはジョン・ケージの『4分33秒』を知る必要があります。
演者はピアノの前に座って何もすることなく,4分33秒後に席を立ちます。
この『4分33秒』は静寂または周りの音を聴くための作品といえるでしょう。
このビデオインスタレーションでは3度の『4分33秒』が奏でられます。
1度目はピアニストがピアノの前に座ってからの空間の音をすべて聞き取ることができます。床のきしむ音。タイマーの音,雨粒の音。
2度目はすべての音が排除され,4分33秒を刻むタイマーの音が聴こえます。
3度目はそれを注視・傾聴している聴衆?の表情をとらえています。
with“without records”/
Otomo Yoshihede limited ensembles
with“without records”/
大友良英リミテッドアンサンブルズ

レコード盤のない中古のポータブルレコードプレーヤー。
カートリッジが直接ターンテーブルをこすり,音楽にならないノイズを奏でます。
記録媒体であるレコード盤を取り除かれたプレーヤーは,まるですべての記憶を失った無垢の生き物のよう。
ほかにも,映像と音楽を組み合わせたインスタレーション。
音楽を想起させる絵画。
鑑賞者の想像力が試される楽しい興味深い作品が満載。
坂本龍一を総合アドバイザーに迎えた,このちょっと奇妙な展覧会は,
2月3日(日)まで。
えっ!
今週末じゃん!!
さて,タイトルのもう1つ。
共感覚とは,音楽を聴いて見える色。
景色を見て感じる音。そんな感じ。
見る音
聴く色
ほら,スペースコブラのソード人のアレですよ,アレ。
スポンサーサイト
テーマ:美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル:学問・文化・芸術
- 2013/01/28(月) 23:55:00|
- アート/美術展/博物展
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0