
こんにちは,kazumiです。
前回は直島の屋号プロジェクトを紹介しましたが,
今回は『いちんどん』の屋号を持つ築100年以上の古民家が主役です。

土塀に囲まれた,焼き杉の黒板も凛々しい木造家屋の外観はそのままに,
内部に打ちっぱなしのコンクリートの立てかけることによって
空間を再構築したのは世界的な建築家,安藤忠雄です。

このブログにもたびたび登場する安藤忠雄ですが,
このたび直島の本村地区に新たな美術館
その名もANDO MUSEUMが完成しました。
直島で最も新しい安藤建築が誕生したんです。

もとの古民家をいったん解体し,コンクリートの構造をはめ込んでから
再び古民家の外装を復元するという手法でできた古いように見えて新しい空間。
安藤忠雄曰く『コンクリートの構造物を木造の民家が覆っているイメージ』そのままです。

館内には地中美術館をはじめとする直島での安藤忠雄の一連の建築のスケッチやドローイング
が展示されるとともに,直島の近現代史といえる昭和から現在にかけての
直島の変化・変貌についても紹介されています。

古民家とコンクリートの融合は,
直島のすべての施設にある『再生と創造』に通じるものがあります。

展示や建築そのものも大注目の存在なんですが,
ここでもう1つの見どころを紹介。
マスコミや他のブログでもほとんど紹介されていない情報ですよ。
それは入り口にあるミュージアムショップです。
ここで売られている6連のポストカードセットには
安藤忠雄本人の直筆サインが入っています。
しかも2枚も。

サービス精神旺盛極まりない安藤忠雄が直島に来島しサインを書きまくったそうです。
ショップにはこんな本も並んでいます。

こちらには何と直筆のANDO MUSEUMのドローイングがついてるように見えますが
コレ実は印刷。
サインと緑のマーカーの線だけが直筆です。
ショップのポップには直筆ドローイングと書いてますが印刷です。
ま,サインがついているだけでもOKかもしれませんが,
どうせならこんな本があるんです。

こちらは地中美術館またはベネッセハウスで求めることができます。
内容は安藤忠雄の東京大学大学院での講義録が中心。
かなり固い内容なんですが表紙を開けてビックリ。

直筆サインに加えて直筆のドローイングが2点。
しかも2色のペンが使われています。
ドローイングの1点はおなじみ地中美術館。
もう1点は地中美術館内のウォルター=デ=マリアの展示室です。
Naoshima,地中の文字も見える大変ゴージャスなサイン本。
サイン会でもここまで書き込みが多いものは望めません。
サイン本の中でも最高水準です。
ポストカードセットも『建築を語る』もサイン入りは限定数ですのでぜひお早めに。
売り切れてたら・・・
それはそれはスマンコッテ。
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テーマ:美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル:学問・文化・芸術
- 2013/04/29(月) 04:29:00|
- アート/美術展/博物展
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こんにちは,kazumiです。
今回は香川県は直島です。
今回もうどんはありません。
しかも直島なのに瀬戸芸でも地中美術館でもベネッセハウスでもありません。
今回の主役は屋号です。
のれんの次は屋号。
屋号とは何でしょうか?
家の愛称とでもいえばいいでしょうか?
島の名は異なりますが,例えば因島。
因島では名字の半分以上が『岡野さん』
ポルノグラフィティのボーカルも因島出身の岡野さん。
私の大学の先輩も因島出身の岡野さん。
島中に岡野さんがたくさんあると,名字で呼ぶ意味がありません。
自然とその人の特徴・地名・下の名前・職業などで呼び交わすことになります。
そういう呼称が自然と屋号につながったと考えられます。
直島でもそのような風習があったそうなんですが,
今では屋号で呼び合うことはほとんどないそうです。
この屋号を復活させたのが2002年の屋号プロジェクト。
屋号の付いている家の玄関には金属製の屋号のプレートが取り付けられています。
冷たく硬い金属プレートですが,
温かみや柔らかさを感じるひらがなを用いたデザインになっていて,
裏側は地域ごとや筋ごとに,ピンク,水色や黄緑に色分けされてます。
直島の町役場には屋号プロジェクトの地図を無料で配布しています。
直島に来ると見どころがいっぱい過ぎて,なかなか時間に余裕がないこと多いですが,
もし時間が許せば,ゆっくり本村の路地を迷ってください。
- 2013/04/28(日) 06:06:06|
- 香川の風景
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こんにちは,kazumiです。
今回は香川県は直島です。
今回もうどんはありません。
しかも直島なのに瀬戸芸でも地中美術館でもベネッセハウスでもありません。
今回の主役はのれんです。

直島の本村地区といえば,フェリーや高速船が発着する宮浦港とは反対側。
たくさんの細い路地の間に並ぶ古い木造家屋が並ぶ町。
路地を迷いながら歩く楽しい町です。
小さな町のあちこちに点在しているのは古民家を改装した家プロジェクト。
観光客が迷い迷いしながら,一軒一軒家プロジェクトを捜し歩いています

そして家プロジェクト以上点在しているのは古民家改装のカフェ。
この町のサイズにこの数!!といいたくなるようなカフェの数。

100年レベルの古民家を改装したカフェやレストランがたくさんあるんです。
そういったお店や民宿の入り口を飾るのは色鮮やかな暖簾の数々。
でもこののれん。
それぞれデザインは違うんですが,どこか統一感がありますよね。
それもそのはず。
これらののれんは染色作家の加納容子さんによるものなんです。
2001年直島を舞台としたアートイベント『スタンダード展』
を契機に始まったその名も『のれんプロジェクト』で始まったものなんです。

一枚一枚のデザインにもそれぞれ意味があるそうなんですが,
ここに紹介した6枚ののれん。
どんな意味があるのでしょうか?

みなさんも考えてみてください。
- 2013/04/27(土) 14:41:14|
- 香川の風景
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こんにちは,弾丸うどんライダーkazumiです。
讃岐うどんといえばコシですか?
讃岐うどんといえばぐ~んと強いコシですか?
讃岐うどんといえばガンと歯を押し戻すような強いコシですか?
讃岐うどんといえば噛んだ瞬間プツンと一気に切れていく歯切れの良いコシですか?
以前は讃岐うどんの定義について,ネットで熱く語ったり激しく主張したり。
そんな時代もあったようですが,そんな議論も吹っ飛ぶようなうどん。
今回は久しぶりに赤坂製麺所に行ってきました。

ことでんは陶駅から歩いて少し。
木造家屋に赤坂治療院の看板。
旧の国道32号線沿いには入り口はなくって,裏に回ると入口が。

店のたたずまいも何も変わっていません。
店の横を流れる小川。
泳ぐマガモの親子。


7年ぶりに来たので,変わっているのかどうかも本当は定かではないのですが。
チズコおばちゃんの『♪ネギはチョキチョキね~♪』
離乳食かと思わせるような,コシのない柔らかい麺。
やっぱり変わっていません。

やる気のある大将がガンバって作ったうどんに比べると,
麺のコシもダシも劣る部分が多いです。
でも,これも1つの讃岐うどん。
定義では図ることのできない,まぎれもない讃岐うどんの1つの姿だと思うのです。

そして,以前来た時と違っていたのは,
食べ方注文のシート。
うどん代金入れ。
そしてチズコおばちゃんの前歯。
香川県綾川町陶5781-6
087-876-2104
平日 8:00~15:00
土日祝 8:00~17:00
定休:火曜日
チズコおばちゃん,前歯最後の1本になってもた。
テーマ:こんなお店行きました - ジャンル:グルメ
- 2013/04/22(月) 22:22:22|
- 香川県綾南町
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