
こんにちは,弾丸うどんライダーkazumiです。
香川県の古典的な観光地といえば,屋島。
高松市内のどこからも見える大きな陸塊です。
屋島に上るには通常わらやや四国村を横目に見ながら,屋島ドライブウエイを
車やバイク,またはバスなんかで上がっていきます。
でも琴電屋島駅って屋島ドライブウエイの入り口にはなくって,
ちょっと西側にずれてますよね。
どうしてドライブウエイの真下にないのでしょうか?


理由は逆なんですね。
琴電屋島の前の道を登っていくと,そこにケーブルカー駅があったんです。


今は廃線となった旧屋島ケーブルの屋島登山口駅。
駅舎のほとんどは残っていません。
すべて取り壊されて更地になっています。
残っているのはプラットホームと車両が一台。
車両はサビは目立つものの,原型をしっかり残しています。
白地に赤い塗装もよく残っています。

赤い線は上向きの稲妻型の矢印をデザインしており。
スピーディーに力強く登るケーブルカーをイメージしているようです。
線路には夏草が茂りながらも,山上駅まで続いているのが分かります。



内部は一部のクッションは取り外されていますが,臙脂色のシートも確認されます。
車体に示された2という番号から,この車両が2台あるうちの1つ,
辨慶号であることが分かります。
時刻表を示す掲示板や屋島ケーブルのロゴデザインの看板が落ちていました。


振り返って下を見下ろすと,意外に広い道幅。
お遍路さんを中心に遠足や修学旅行など,たくさんの団体客を乗せた観光バスや,
琴電屋島駅から上がってくる旅行客を乗せた路線バスが頻繁にすれ違っていたのでしょう。
当時はたくさんの旅館,お土産物屋,食堂などの商店がのちを連ねていたに違いありません。
しかし,当時の繁栄は今や昔。


ドライブウエイの開通やケーブルカーの廃線によって一転してしまいます。
お店のほとんどは廃業してしまい,
その建物も経年によってかそのほとんどが取り壊され,建て替えられています。
わずかに残った何軒かの商店跡と現役の店舗を除いて,
屋島観光繁栄の痕跡すら見つけることも難しくなっています。
今回は久しぶりにうどん食堂。
琴電屋島-旧屋島ケーブル登山駅間に唯一残った食堂兼旅館。
広瀬食堂旅館に行ってきました。


白い壁に青い文字で広瀬食堂旅館。
ほかにもひろせ旅館,民宿,御食事の看板。
軒先の角にある“御宿”と書かれた電球がいいですね。


店内にはテーブルが3脚。
うどんは,かけ,月見,鍋焼きのほかに,ざる,湯ダメ,冷やし。
他にも中華そばやカレーライス,焼めし,チキンライスにオムライス。
いかにもうどん食堂の典型的なメニュー,いえ献立ですね。


注文したのは湯だめうどん。
つけダシにはあらかじめ,ネギやショウガそしておろしショウガが入ってます。
麺はもちろん冷凍なんですが,いつ来るかわからないお客に対して,
手打ち麺というのは酷な話。
むしろ,こんな立地になってしまっても,
ノスタルジーを求めてこの異空間にさまよい侵入する私に対して,
お店を開けてくれているだけで十分な話です。
広瀬食堂旅館
香川県高松市屋島中町257-2
0878-41-1836
開店時間は確認しませんでした。
定休日も聴き忘れてしまいました。
ノスタルジーを求めてと言ったものの,
屋島観光の繁栄ぶりを知らぬ県外者の私に,
ノスタルジーを求める資格なんかあるんでしょうか?
なんて言わないでくださいね。
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テーマ:こんな店に行ってきました - ジャンル:グルメ
- 2014/10/14(火) 17:55:00|
- 香川県高松市
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