
こんにちは,弾丸うどんライダーkazumiです。
瀬戸内国際芸術祭もようやく終わり,
これでしばらくは,瀬戸内の島に行く機会もなくなるでしょう。
めったに行かない島々ですから,
行ったからには,ぜひとも満喫したいものです。
今回は,もう1軒の本島のうどんを紹介しましょう。

前回の瀬戸芸では,泊港から笠島地区に行く途中。
本島小学校の少し向こうにある,
山根文化センターに,こがね製麺所の出張所がありました。

今回はというと・・・
ないんですねえ。
出張所といっても,島しょ部では貴重なうどん屋さん。
期間限定といっても,冷凍麺でないのは貴重です。
ところが周辺には,うどんの幟が立っています。

そこが今回紹介する塩飽本陣 網小屋です。
外見は,漁師料理居酒屋風です。



ですが中に入ると・・・
うどんメニューはかけとしょうゆだけ。
なぜかピザも推しています。
肉うどんも始めたみたいです。

壁には,とうがらし君の『ほんたかチャーハン』のポスターが。
かつて庄内半島や塩飽諸島で栽培されていたトウガラシ,香川本鷹ですね。
その香川本鷹が入った,ピリ辛のチャーハンですって。
ばら寿司も取ってと,ずいぶん豪華なお昼ごはんになりました。


ふと,厨房の中に目をやると,積み重ねてあるプラスチックのうどんのせいろ。
そのせいろに書かれてある3文字を見逃していたら,
私はうどんとチャーハンに舌鼓を打っただけの客になるところでした。
その3文字とは,東の里。

うどん界の隠れ里。
うどん界の隠者の戯れ。
うどん界の秘境中の秘境。
琴南町の山奥の林道をどんどん突き進んで,
この先行き止まりと書いてある方に進むと,本当に行き止まりに店があったという,
あの東の里。
すみません,この麺は東の里から仕入れているんですか?
と尋ねたところ,
東の里は,もうやっていない。
理由は,手伝ってくれていたおばあちゃんたちが亡くなったから。

この塩飽本陣 網小屋は,
東の里の大将が,本島に移転して営業しているとのこと。
琴南の山中から,瀬戸内の塩飽諸島へ移転というのは,
ちょっとすごいですね。


麺は,丸亀(に麺打ち所があるのか)でこねて持ってきて,
踏むのは本島でやっているそうです。
たしかに,座布団のようなうどん生地。
奥には麺打ち台に製麺機。
ここは間違いなく,自家製麺のうどん屋さん。
島しょ部でも貴重な,本格的なうどん屋さんです。

塩飽本陣 網小屋が東の里の遺伝子を受け継いでいる証拠がコレ。
あの唐辛子です。
同じ琴南でも,谷川米穀店は青唐辛子,東の里は赤唐辛子でした。
これをかけうどんに,ほんの少し。
ほんの少しで十分です。

おそらくは,そう何度も来れないお店ですからね,
醤油うどんをおかわり。
こちらにも赤トウガラシをほんの少し。


あっちの釜ではピザも焼くんやがのぉ,
と指さすのは元東の里の大将。
その向こうには,青いネットに入った乾燥中の香川本鷹。
釜の調子が悪いそうで,業者さんに見てもらってました。
塩飽本陣 網小屋
香川県丸亀市本島町笠島579-1
0877-27-3220
10:00~(売切れ次第終了)
定休日:水曜日



店の前には,香川本鷹の畑。
真っ赤な爪をむき出しにしていました。
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テーマ:こんな店に行ってきました - ジャンル:グルメ
- 2016/11/09(水) 18:19:20|
- 香川県本島
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