
こんにちは,うどんライダーkazumiです。
たまには香川県のうどんのことでも。
って,メインの讃岐うどんが“たまには”扱いになってしまいましたが。
今回は多度津です。
一太郎やーあい食堂に行ってきました。
あまり,讃岐うどんファンのブログには出てこない名前ですね。
ここはうどん専門店ではなくって,うどんもある食堂。
うどん食堂です。
麺は自家製ではありません。
ダシもどこかの濃縮を希釈したもの。
(調理の様子を見ちゃいました)

それでも,私はこういった食堂が大好きです。
語らないうどん。
語られないうどん。
粉とか加水とかコシとかエッジとか。
そもそも,うどんってそんなものでしたっけ。
うどんって,そんな目を三角にしてたべるものでしたっけ。
つい自戒を込めて思うことがあります。

もちろん知識は大切です。
場所も取りませんし,管理費用も掛かりません。
知識や理論で武装しても,
それを軍事力増強と非難する人もいないでしょう。
なによりも他人は他人です。
何人ものうどんファンは,
こういったうどん食堂のうどんを,
食べる価値無しの分類に入れていると思います。
なにより,全店制覇教略本に載っていませんしね。
若い研究熱心な大将が,
丹精込めて作り上げた,
芸術のようなこの一杯。
ではありませんしね。

でも,田尾さんの幼少の記憶が正しければ,
香川県にうどん専門店が根付きだしたのは近年で,
意外にも,讃岐うどんの歴史は100年どころか50年程度のものかもしれません。
そうすると,讃岐うどんのルーツは製麺所で,
その次の流れの1つにうどんも出す食堂があったのではないかと思っています。
讃岐うどんブームの最盛期に,私は香川県に行っていません。
私が香川県に通い始めた2006年には,
おそるべき讃岐うどんに掲載されていたいくつもの店が閉まっていました。
そんな中で,皮肉にも讃岐うどんブームのときに顧みられることのなかったうどん食堂には,
その当時の空気が残っているような気がするのです。
最後尾からうどんブームを追いかけ始めた私にとって,
失われた当時の面影を色濃く残しているのが,
うどん食堂ではないかと,
田尾さんの,讃岐うどん未来遺産プロジェクトを見て
改めて強く感じるのでした。

一太郎やーあい食堂には,ざるうどんとうどんしかありません。
これはうどん(小)。
上に乗っているかき揚げは何でしょ?
あやしい黒い粒。
食べてみてわかりました。
茶豆。
黒い枝豆ですね。
これでたったの300円。


元気味噌を一番に推してくるメニューには,絶品とあるオムライス。
中のご飯は味が濃いです。
たぶんケチャップだけでなくウスターソースか何かも使ってそう。

隣りのテーブルには,常連さんらしい年配の酔客が数人。
誰がお店の人で,誰がお客さんがわかりませんが,
水を持ってきてくれたおばさんと,
おしぼりを持ってきてくれたおじさんは常連さんかな。
うどんとオムライスをつくってたのは,お店の方で間違いないとして。
ほかのみなさんは判別不能。
いいなあ。
この雰囲気。
一太郎やーあい食堂
香川県多度津町東浜11-16
0877-32-5047
定休日:月曜

さて,桜の名所桃稜公園には,
一太郎やぁいの像。
食堂の名前は,
一太郎やーあい食堂。
現場からは以上です。
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テーマ:こんな店に行ってきました - ジャンル:グルメ
- 2016/11/28(月) 18:18:18|
- 香川県多度津町
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