
こんにちは,kazumiです。
第72回正倉院展に行ってきました。
場所は奈良国立博物館新館。


今年の正倉院展は,期日指定時間指定券制。
しかも,当日券なし。
ですから土日祝のチケットは早い時期にソールドアウト。
ネットオークションで高値が付くなんて報道がありました。
私はかなり早い時点で入手してましたので,余裕で正規ルート正規料金でチケットをゲト。
さて,入り口までやってきました。
最近はどこに行ってもこれですね。

入り口では検温と消毒。

しかも,ちゃんとしたマスクでないと入れてくれません。

毎年,目玉になる宝物は,図録やチケットに印刷されていますので,すぐにわかります。
桑木木画碁局

桑の木の木目も美しい豪華な碁盤です。
側面の装飾は息をのむものがあります。
でも,今年の一番の特徴は薬です。
こんなにたくさんの薬が出陳される回も珍しいですね。
ひょっとしたら,正倉院の薬を引っ張り出して,コロナウイルス退散の意味もあるのかもしれません。
それでは,ドラッグ正倉院の開店です。
五色龍歯
ナンバダゾウの歯だそうです。

厚朴
何かの樹皮ですね。
利尿剤や去痰剤として使われたそうです。

遠志
イトメハギの根ですって。
龍角散と同じ成分のサポニンが入ってます。
去痰だけでなく滋養強壮の効果も。

大黄
これは今でもよく知られた漢方ですね。
30kg以上が収められているそうです。

紫鉱
木に寄生したラックカイガラムシだそうです。
なかなかの気持ち悪さ。
こんなの何に効くんでしょう。

雄黄
これに至っては毒ですよ。毒。
成分は硫化砒素。
暗殺用でしょうか。

どうやら,殺虫・殺菌・消毒に使われたそうです。
毎年欠かさず正倉院展を見るようになって,もう20年近く,いや30年になるかもしれません。最近は意地になって毎年行ってます。交通事故で足が折れていても。千里中央‐奈良間をタクシーで移動するという大技で乗り越えてきました。
でも,これだけ見ていると,どれもこれもが,一度見たことのあるようなものばかりになってしまいました。

でもね,
例え既視感のある宝物ばかりだとしても,奈良に来れるだけでじゅうぶんです。最近は奈良よりも四国に行くことの方が圧倒的に多くなっていますが。私の心のふるさとは,香川でも四国でもなく,やはり奈良なのです。
さ,バイク乗って高知まで行かな。
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テーマ:美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル:学問・文化・芸術
- 2020/11/13(金) 00:00:00|
- アート/美術展/博物展
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