
こんにちは,kazumiです。
仁淀ブルーのほとり。
安居渓谷に建つ幻の山小屋。
大関の閉店までカウントダウンです。

開店30分前に到着したのですが,またしても10数人の行列ができています。
みんな,早いわ。
待つこと1時間。11時30分に店内へ。
これ全部食べようかと思います。

きのこめし

中のきのこがすべて天然かと思うとそうではなくて,ほとんどが栽培もの。そりゃそうでしょうね。山に入ってきのこ何十人分も取って来いって無理です。
むしろ付いてきたお漬物に注目。虎杖ですって。これは珍しい。

あめご汐焼き

汐の字を使っているのはお店の表記ね。
串にささったあめご。
あめごとは一般的にアマゴの名で知られているサクラマスの陸封型。同じ種類なのに海に下って産卵すると巨大化してサクラマス。ずっと渓流に暮らしていると小型化してアマゴ。
各ひれにはたっぷりの化粧塩。
頭まで食べられます。
かにそば

前回来たときはうどんだったので今回はそばです。
またしてもたっぷりのツガニ。一面の黄色です。

抜群にうまい。
もうこんなレベルのツガニを食べることはできなんでしょうか。
最後の一滴まで残すことはできません。

あめご握り

今回の目的はこれ。
これを食べるために中3日で大阪から仁淀まで来たんです。
ゲタの上に握りが6貫。

想像とは全然違うものが来ました。

眼にも美しいピンク色。
もっと白い身だと思っていたのですが,陸封型といってもやっぱりサケの仲間ですね。淡水魚といってもこのあめごにはまったくクセがありません。淡水魚独特のあの匂いですね。

実はこのあめごは養殖もの。
逆に言うと野生の淡水魚を生で食べるって,それはムリ。理由は寄生虫ね。

味はというと,とろけるような美味しさ。すごく脂がのっています。

冗談ではなく,何貫でも食べることができそう。もう一人前お代わりと思ったのですが,後に並ぶ人のことを考えて自粛。
あめごの姿寿し
こちらは持って帰って帰りのSAで食べました。
こういうのは少し時間が経ってからの方が,ご飯やタネに酢がよくなじんで美味しくなるものです。

無念の表情。
眼が白く濁ってますよね。
これは鮮度が悪いのではなくって,全身酢で〆られているからなんですね。

灰色の斑紋や赤い斑点がはっきりしてて,むしろ鮮度は抜群ですね。
こちらもクセのない味。脂がのっているのは握りも同様ですが,酢で〆られている分だけさっぱり感が強いですね。

酢飯の方には白ゴマが忍ばせてありました。

あっという間に完食です。姿寿しを除いて滞在時間は30分。
店を出たころには駐車場は満杯。

お昼を迎えて,これから列はどんどん伸びていくんでしょうか。
店内の座席が,4組分しかないので短く見えても,20人がこの行列で2時間くらいでしょうか。

それでも,もう一度列の並んで食べたくなるくらい,ツガニとアマゴの握りは絶品でした。
11月いっぱいで閉店は本当の話。
23日が最後の営業日になる確率がかなり高いそうです。
店には何人かの若い男性が助っ人で来てました。大関の味を受け継ごうという後継者の候補で現れたそうです。ですから,来年この場所で同様のものを食べることはできそうです。でも,その時は大関の名は使わないとおばあちゃんが言ってました。
どの料理も素材の味が色濃く出ものばかりなので,同じ材料を使って同じように手当てしていればそう変わらないものが,そう変わらないものができるんじゃないかと楽観しながら,そうあってほしいと思いながらお店を後にしました。
いつもだったら,『また来ます』
とか言うんだろうけど,
お元気で,としか言えないのが辛い。
最終日はすごい行列ができるのかな。
カメラクルーが入ったりして,ちょっとしたニュースになるのかもしれません。
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テーマ:こんな店に行ってきました - ジャンル:グルメ
- 2020/11/23(月) 08:00:08|
- 高知県
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