
こんにちは,うどんライダーのkazumiです。
先週の10月3日に岡山県の犬島に行ったんです。
もちろん目的は瀬戸内国際芸術祭なのですが,やっぱり気になるのが
島のうどん事情です。犬島は岡山県ですので正確には讃岐うどんではないのですが,
ちょうど,犬島港のすぐそば。船の時間まで1時間あったので
島で唯一,うどんを食べることができる在本商店に,行ってきました。
この在本(ありもと)商店は店の前に地図の大きな看板があるという,
地図というものの目的や価値を根底からくつがえす,そんなお店です。
もちろんここはうどん専門店ではありません。
食堂兼雑貨店兼案内所といったところです。
店内には外国人の2人組が先客でいらっしゃいます。
中は,大きなテーブルが1つだけ。それを囲むように椅子が8個だけ。
こんまりとしたお店ですね。


外の看板に焼きうどんとあったので,うどんには違いないか
と思いながら焼きうどんを注文。普通のうどんが食べたかったな。
と思って改めてメニューを見るとちゃんと普通のかけうどんがあるではないか。


ちょっとだけ残念。また今度にしましょう,って今度来るのはいつになるでしょうか。
焼きうどんの到着を待っている間に,テーブルの上においてある冊子を手にとって
見ると,いかにも自主出版のような装丁の犬島の本が。
読んでみると,犬島は花崗岩の一大産地だそうで,ここ採掘された花崗岩が
全国のいたるところで使われているんだそうです。
筆者は,この犬島石のゆくえをたどって全国を行脚されているそうなんです。
で,どんなところに使われているのかというと,
えっ,大阪城の石垣のなかでも一番大きな蛸石って犬島石だったの。
万博公園の池の中の石もそうなんか。
高の原駅の石段広場もここの石か。
実家のそば,今の住所の近く,職場に近いとこ,出身大学のちょっと向こう。
犬島石ってすごいんですねー,と声を上げると店の奥さんが
それはそれはうれしそうな顔で,うなずいてくれます。
まるで,自慢の息子をほめられたときのような笑顔です。
ちなみに横にはホントの自慢の息子さんがいらっしゃいました。
この息子さん,実はうちの近所の有名大のご出身で,私が千里中央から来たというと,
びっくりされていました。しばらく大阪の話の花が咲いたところで
焼きうどんの到着です。
焼きうどんそれにしてもこの冊子,なかなか充実した内容です。
石マニアでなくても,ほしくなります。うどんめぐりの次は石巡りか。
家でゆっくり読みたかったので1冊購入。新しいのを持ってきてくれます。


パラパラとページをめくっていると,石のベンチに座った筆者の写真。
んっんん,これ『おかーさんちゃうの』
なんとこの犬島石に対して愛情たっぷりの筆者はこの在本商店の女将さんである
在本圭子さんだったんです。
女将さんははサンクトペテルブルク以外のすべてのところに行かれているそうで,
これからも犬島石の行き先を調べ訪ね歩くのをライフワークにされるそうです。
これが,犬島石でできた犬石。

筆者には花崗岩を見ると産地がわかるそうで,驚いてしまいます。
犬島石の特徴は,すこしピンクがかった長石にあるんだそうです。
ほかにも,島の自然のことや精錬所の歴史についても研究されていて島一番の生き字引です。
お話したいことはもっともっとあったんですが,
船の時間になりました。
またきます。ええとこです。
在本商店:岡山県犬島港前
営業時間:だいたい
休み :体調のすぐれんときと石巡りのとき
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- 2010/10/11(月) 06:11:55|
- 岡山県犬島
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