
こんにちは,kazumiです。
さて,東京都現代美術館では,
MOT ANNUAL 2012 風が吹けば桶屋が儲かる
も催されていたので,ついでに行ってきました。
秀逸だったのは森田浩彰の作品。
『人の集まる場所で,みんなで,行う,何か』
観客は現場で一文ずつ書かれたたくさんのシートを手に取る。
その紙には,美術館内外の様々な場所と,そこで行われていることが書かれている。



ほかにも,
『警備員が大きなため息をつく』
『誰かに駅までの道順を尋ねられるかもしれない』
『1日に1つ,森田浩彰の作品がゴミ箱に入っている(持ち帰っても可)』などなど
来館者はその紙を見ることで,その場所を普段とは異なる視点で見ることになる。
また,その紙を見なかった来館者は,知らない間にこの仕掛けに参加しているかもしれない。
紙を持ってその場所を探し,仕掛けを探す鑑賞者。

館内でおこる様々なことが,偶然かもしれないし,仕掛けかもしれない。
手作り感のある1234番の傘立ての番号札。
この係りの人,ずいぶん訛ってるなぁ。
用もないのにノックされる非常ドア。

何も知らず,うっかり携帯電話のベルを鳴らしてしまったり,
偶然メガネをかけているだけで,
この仕掛けに参加している,のかもしれませんよ。
そして,ホールの中に大きな石積み。
1時間に1回,定時30分になると,頭に斧がささった大きなモンスターが
姿を現し,大きな口を開けて水を吐きます。
Anger from the Bottom/北野武・ヤノベケンジ

北野武とヤノベケンジのAnger from the Bottomです。
金銀鉄の3本の斧を持って,
『私が落としたのは鉄の斧です』正直に言った農夫に金の斧が与えられた。
そんな話を聞いた,別の農夫が沼に斧を投げ込むと,
その斧が神様の頭に刺さって,神様が死んじゃったというビートたけしの話が元です。

1月31日 21:00
NHK BSプレミアム『たけしのアート☆ビートSP』
でこの作品の制作の模様が放映されます。
この大きなAngerの展示も2月3日まで。
後に,瀬戸内国際芸術祭で展示されます。
東京に来れない皆さんには,小豆島でお会いしましょう。
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テーマ:美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル:学問・文化・芸術
- 2013/01/29(火) 23:55:00|
- アート/美術展/博物展
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